APIユーザー向けのストップ注文機能を新たに導入: Last Within Mark

原文: Introducing a new Stop Order feature for API users: Last Within Mark

8月28日04:00:00 UTC(日本時間同日13:00:00)にAPIユーザー向けの新しい注文機能を開始します。Last Within Markは、ストップ成行注文とストップ指値注文に適用することができます。APIユーザーは、現在テストネットでテストすることができます。

Last Within Mark機能は、ボラティリティの高い極端な市場環境下でのストップ注文のトリガー数を減らすことを目的としています。 

この新機能は、当初はAPIユーザー向けに導入されましたが、後日、当社の取引ウェブページで全ユーザーが利用できるようになる予定です。

この追加機能により、ユーザーの皆様が効果的な取引戦略を構築するためのツールの幅が広がります。安全で安心な取引を提供するための取り組みの一環として、この機能がどのようなものであるか、また、極端な市況下でのリスク管理にどのように役立つのかをご説明いたします。

新機能「Last Within Mark」とは何ですか?

この新機能は、ストップ成行注文とストップ指値注文に追加の条件を加えるものです。Last Within Mark機能を使用した注文は、買い注文の場合は直近価格からマーク・プライスを引いた値が5%以下(売り注文の場合は-5%以上)で、ストップ注文のストップ価格に達した場合にのみオーダーブックに入ります。ただし、成行注文や指値注文がストップ注文が発動した正確なタイミングで約定される保証はありません。さらに、いったん発動したとみなされた場合、ストップ価格とLast Within Markは監視されず他注文と同様になります。 

この新機能を導入した後も、ユーザーは現在利用可能なストップ注文を発注することができます。ただし、注文の一部にLast Within Markを使用する場合は、直近価格のみをトリガー価格として設定することができます。 

Last Within Markを有効にした「売り」ストップ成行/指値注文の場合、注文は両方が成立した時点でオーダーブックに入ります。

直近価格 <= ストップ価格
直近価格 >= マーク価格 * (1 – 5%)

Last Within Markを有効にした「買い」ストップ成行/指値注文の場合、注文は両方が成立した時点でオーダーブックに入ります。

直近価格 >= ストップ価格
直近価格 <= マーク価格 * (1 + 5%)

なぜLast Within Markを使うべきなのか?

この新機能は、ストップ注文が発動されてオーダーブックに入る前に、直近価格とマーク価格の価格差をチェックする機能を追加したものです。 

Last Within Markは、極端な市場環境下での直近価格とマーク価格の間のスプレッドの変動が原因で発生するストップ注文のトリガー数を減らすことも目的としています。したがって、流動性の急激な変化からの保護を提供します。

この新機能の使い方は?

この新機能は、execInst の追加インプットになります。使用することを選択したAPIユーザーは、execInstLastWithinMarkインプットを追加します – ストップオーダーのexecInstLastPriceを指定した場合にのみ適用されます。 デフォルトではインプットはなく新機能はOFFになります。

詳細については、こちらのAPIドキュメントページをご覧ください。

その他ご不明な点がございましたら、サポートまでお問い合わせください。