暗号通貨取引所業界に関する2020年1月報告書(CryptoCompare(『暗号通貨比較』)より)

原文: January 2020 Report Into The Cryptocurrency Exchange Industry (From CryptoCompare)

要旨: 本シリーズの第2弾として、暗号通貨取引所の状況に関するCryptoCompareの詳細なレポートを紹介する。このレビューは、スポット取引額、暗号通貨デリバティブ取引データ、取引手数料モデル、暗号通貨間取引額とフィアット通貨-暗号通貨間取引額の比較による市場セグメンテーションに焦点を当てる。また、ビットコインから様々なフィアット通貨やステーブルコインへの取引に関する分析、スポット取引額による暗号通貨取引所トップランキングを追加的に概観する。また、上位の取引手数料マイニング取引所と分散型取引所における取引額がこれまでどのように推移してきたかにも焦点を当てる。

ETH 無期限先物商品の1日あたり取引額

エグゼクティブサマリー

マクロ分析と市場セグメンテーション

  1. 取引所ベンチマーク分析– 全体としては、上級取引所(AA-B) の取引額は61.2% 増加し、下級取引所 (C-F) の取引額は 46.4% 増加した。上級取引所の取引額は、市場全体の29.3%を占める。

2. 取引データ分析–取引規模で最大だったのはCoinsbit、Bitforex、Hitbtcで、その他の上位取引所の平均取引規模が1.2 BTCだったのに対し、平均2.4 BTCとなった。BinanceとLiquid(両社とも上級取引所)の1月の1日あたり平均取引件数は、それぞれ41万7,000件、41万5,000件(それぞれBTC / USDT、BTC / JPY市場において)で、最多の平均取引件数を示した。

3.主な手数料種別 –テイカー手数料を請求する取引所は、1月の取引所取引額の76%を占め、取引手数料マイニング(TFM)を実施する取引所は22%を占めた。

4. デリバティブ(機関投資家用商品) –ビットコイン・デリバティブ規制商品の取引額においては、依然としてCMEが優勢で、総取引額は97億2,000万米ドルで、12月比145.6%増となった。CMEのビットコイン先物商品取引額は、12月の39億6,000万米ドルから、1月には97億2,000万米ドルにまで増加した。一方、Grayscaleの1月のビットコイン信託商品(GBTC)の取引額は、9億1,325万米ドル(12月比131.4%増)であった。

5. デリバティブ取引(暗号通貨取引所) –OKExの1月の1日あたり取引額は49億6,000万米ドル(市場シェア31.1%)となり、Huobi(42億9,000万米ドル、26.9%)、BitMEX(31億3,000万米ドル、19.6%)、Binance(18億6,000万米ドル、11.6%)がこれに次いだ。小規模取引所であるbitFlyerとFTXの取引額は、それぞれ11億4,000万米ドル(市場シェア7.2%)、3億1,139万米ドル(市場シェア1.9%)であった。

トップ商品 –1月の総取引額で最高額を示したのは、BitMEXのビットコイン無期限契約(825億3,000万米ドル)とHuobiのBTC_CQ契約(603億7,000万米ドル)で、Binanceのビットコイン無期限契約の取引額は433億6,000万米ドルであった。この3つの商品の1月の1日あたり平均取引額は、それぞれ27億5,000万米ドル、20億1,000万米ドル、14億5,000万米ドルであった。

BTC無期限先物 – BitMEX、Binance、bitFlyerの1日あたり平均取引額は、それぞれ26億6,000万(42%)、14億5,000万(22.1%)、11億1,000万(17.5%)で、BTC無期限先物市場の大半を占めた。月間合計取引額では、BitMEXが82億5,000万米ドル(12月比148%増)、Binanceは433億6,000万米ドル(47.6%増)、bitFlyerは343億5,000万米ドル(72.4%増)となった。

ETH無期限契約 BitMEXとBinanceの1日あたり平均取引額は、それぞれ2億3,847万(49.6%)、1 億 1,530 万(30.1%)と、ETH無期限先物市場の大部分を占めた。

1月の月間合計取引額では、BitMEXが49.6%(月間取引額71億5,000万米ドル)を占め、12月比で96%増加した。Binanceの34億6,000万米ドル(+81%)、OKEx の24億5,000万米ドル(+44%)がこれに続いた。

6. フィアット通貨能力 –暗号通貨ペアのみを提供する取引所の取引額は、1月の合計取引額の75.4%(6,141億8,000万米ドル)を占めたのに対し、フィアット通貨―暗号通貨間の取引額は25.0%(2,003億8,000万米ドル)を占めた。これは前の2ヶ月と同様の比率である。

7. ビットコインからフィアット通貨への取引額– 1月のビットコインからフィアット通貨への取引の73.0%は、米ドルで構成されていた。ビットコインから米ドルへの取引額は、12月の83万4,760 BTCから、1月には117万BTC(40.0%増)にまで増加した。一方、1月のビットコインから日本円への取引額は、94万6,490 BTC(12月比32.0%増)、ビットコインからEURへの取引額は31万6,150 BTC(12月比42.0%増)であった。

8. ビットコインからステーブルコインへの取引額– ビットコインからUSDTへの取引額は、758万BTC(12月比2.34%減)であった。USDTは、ビットコインからこれら4つのコインへの合計取引額の94.08%を占めている。

取引所取引額

  1. 暗号通貨間取引における取引額上位取引所– 1月の暗号通貨間取引総額では、Bitforexが675億1,000万米ドル(12月比89.45%増)と、トップの地位を占めた。coinealとbkexが、それぞれ506億1,000万米ドル(70.72%増)、468 億 8,000 万米ドル(125.28% 増)とこれに次いだ。

2. フィアット通貨・暗号通貨間取引における取引額上位取引所– bikiの1月の合計取引額は540億8,000万米ドル(12月比120.14%増)で、フィアット通貨取引所でトップの地位を占めた。P2PB2BとCoinsbitがこれに続き、それぞれ418億7,000万米ドル(52.01%増)、354億米ドル(52.23%増)であった。

3. 取引手数料マイニング取引所 –Bitforexの1月の合計取引額は675億1,000万米ドル(89.45%増)で、TFM取引所でトップとなった。CoinBeneが431億4,000万米ドル(58.04%増)、Biboxが365億1,000万米ドル(99.91%増)とこれに次いだ。

4. 分散型取引所 –分散型取引所(DEX)では、1月の取引額が1,005万米ドル(25.4%増)となったIDEXが最大であった。SwitcheoとBitSquareの取引額は、それぞれ377万米ドル(54.7%増)、256万米ドル(9.4%減)となり、これに次いだ。

DEXの取引額は、2019年初比で88%減少している。2020年1月の月間合計取引額は1,780万米ドルで、現在、世界のスポット取引所の取引額のごく一部を占めるに過ぎない(0.003%)。ちなみに、2019年1月の取引額は1億4,800万米ドルであった

1月の取引所ニュース

会社名

ストーリー

日付

Bitfinex

Bitfinexがクレジットカードとデビットカードで支払いをサポート

1月6日

Binance

Binance が世界的なフィアットソリューションBanxaGBPのスピード支払サービスとAUDのオンランプを追加

1月9日

CME

CME グループがビットコイン先物のオプションをローンチ

1月13日

Kraken

Kraken がオーストラリアで最も業歴のある暗号通貨サービスプロバイダーBit Tradeを買収

1月14日

Gemini

Gemini がキャプティブ保険会社をローンチ今や暗号通貨市場で最高のカストディ保険補償

1月16日

Binance

Binance が韓国を拠点とするステーブルコイン会社 BxBに投資

1月20日

BitMEX

新たな XRPUSD スワップの発表と、BitMEX UPBitMEX DOWN 契約の上場停止

1月23日

Coinbase

Coinbase が国際的カストディを正式ローンチ

1月30日

1月の取引所ニュース

比較的短い暗号通貨業界の歴史において、2020年は極めて重要な年になることは間違いないだろう。このことは、5月に到来するビットコインの半減期など、主な出来事に対する投資家の関心と憶測の高まりにより、既に目に見えるかたちとなって拍車がかかっている。各取引所は、需要の高まりと変動の激しい取引環境を見越し、市場が必要とするさまざまな商品やサービスの提供に取り組んでいる。1月には、多くの主要取引所で重要なニュースが発表され、今後何が起こるのかを示すきっかけとなった。今月の主要テーマをいくつか見てみよう。

新たな取引商品

BitMEXは、暗号通貨デリバティブ取引の主要な取引所としての地位を十分に確立している。その中心的な魅力は、最も有名な、そして、実際に最も取引量の多い商品であるビットコインインバース無期限スワップにある。この商品は、期限なしでの契約を提供し、独創的な資金調達メカニズムを通じて、スポット価格に対するソフトペグを維持するものである。1日あたり取引額は40億ドル以上に上る。2018年8月にETH無期限契約が導入され、ETHの価格が大幅に下落し、年末までにはサイクル安値に達した。投機家は、BitMEXが新たにローンチしたXRPクアントスワップによる市場への影響を熱心に見守るだろう。トレーダーは、この新商品によって、ペアのうちどちらかの資産を保有することなく、XRP/USD価格の変動に対してエクスポージャーをとることができるようになる。

このほか、機関投資家をターゲットするCMEが、ビットコイン先物契約を補完するオプション取引の開始を発表する一方、Deribitは、毎日協定世界時午前8時を期限とするBTCデイリーオプションのローンチを発表した。

規制情勢

コンプライアンスは、暗号通貨における長期的な関心事である。複数の地域や法域で金融商品を提供する機関は、ほとんどの場合、規制当局との問題に遭遇する。当局との関係を先取りする最新の会社は、オランダで設立されたデリバティブプラットフォーム、Deribitである。同社は、プラットフォームを利用するトレーダーにとって「高い障壁」となり得る「非常に厳格な」EU規制を逃れるため、暗号通貨に優しいパナマへの移転を発表した。また同社は、グローバル規制に準拠する上で必須となっている本人確認のための新たな要件を発表した。

ステーブルコイン

驚くべきことかもしれないが、ステーブルコインは、暗号通貨の中で最も人気のある使用事例の1つとして浮上している。このことは、現在、イーサリアムブロックチェーン上のテザー取引の額が、ネイティブであるETHアセットを上回っているということが最近明らかになったことからも分かる。取引所は、変動の激しい状況で安定した資産を求める投資家に、その機会を提供し続けている。Krakenは、CircleとCoinbaseを含むCENTERコンソーシアムを通じて発行されたUSDCのプラットフォームへの上場を発表した。Binanceは、韓国の投資家に、韓国ウォンにペッグされた資産へのアクセスを提供するため、韓国に拠点を置くBxBへの投資を発表した。

フィアット通貨のオンランプ

引き続き多くの地域で、オンランピング・ファンドが、暗号通貨の投資家の不満の種となっている。これは、取引所が、国内の銀行や金融機関との調整に苦戦していることが主な原因である。Binanceは、この点で大きく進歩し続けている。オンランピングを手掛けるBanxaと提携した上で、1月にはGBP、EUR、AUDに対するサポートを追加するなど、最近、世界中の様々な通貨に対するサポートを発表している。またBitFinexは、ユーザーが、BTC、ETH、USDtなどの資産をプラットフォームから直接取得できるよう、クレジットカードやデビットカードによる支払いの導入を発表した。

カストディ

暗号通貨ゲームでスキンを求める機関が増加しているため、暗号資産におけるカストディソリューションに対する需要の高まりは、依然として旺盛である。Coinbaseは、カストディソリューションを提供する地域を拡大すると発表した。これは、昨年実施されたXapoのカストディ事業の買収によって強化されたもので、ダブリンを拠点とする事業を通じて、米国を越えてヨーロッパの投資家をも支援することができる。Geminiもまた、最大2億ドルの補償を提供する新たな保険商品を発売したことにより、より魅力的なカストディサービスを提供することとなった。

M&A 活動

新興市場の成熟に相俟って、支配的な企業がその地位を強化しようとするなか、統合の可能性がますます高まっている。Krakenは、オーストラリアで最も長い業歴を持つ暗号通貨サービス、BitTradeを買収したという驚くべき発表を行った。この動きは、APAC地域の顧客獲得が狙いなのか、それとも買収による人材確保(この買収の一環としてすべての人材を引き継いだ)が狙いなのかは、やがて明らかとなるだろう。

取引所ベンチマーク分析

CryptoCompareの取引所ベンチマークは、透明性、運営の質、規制への対処、データ提供、マネージメントチーム、取引と違法行為を効果的に監視する能力などの側面から、取引所をスコアリングすることによって、投資家、規制当局、暗号通貨愛好家へのサービス提供を目指している。質の悪い業者に特に注目するのではなく、効率的で公正な市場を維持し、投資家の安全性確保に資するかたちで運営している事業者に注目するものである。そこで私たちは、「上級取引所」と「下級取引所」の取引額に注目した。

取引所の月間取引額を集計する

集計の結果、上級取引所(AA-B)の取引額は61.2%増加し、下級取引所(C-F)の取引額は46.4%増加していることが判明した。

上級取引所の総取引額は、市場全体の29.3%を占めている。

階層別の取引データ分析

BitforexとHitBTCの取引規模は、それぞれ平均2.4 BTC、1.2 BTCと、上位取引所(取引額に基づく)の中でも最大であった。

BinanceとLiquid(両社とも上級取引所)は、それぞれ1日あたり41万7,000件、41万5,000件の取引があり、1月の1日あたりの平均取引件数としては最多であった。

取引データ分析 – 上位取引所

取引件数および取引規模別

*注:上記のチャートは、ビットコインから、各取引所で最も関連のあるフィアット通貨への取引に関するデータを分析したものである。例えば、Liquidの数字はBTC-JPY市場を意味し、Coinbaseの数字はBTC-USD市場を意味する。

上位フィアット通貨取引所の中でも、Liquidが、平均取引規模0.05 BTC、1日あたり平均取引件数(415,610件)と、トップであった。

P2PB2B、Coinbase、Bitfinexは、取引規模(それぞれ0.11、0.18、0.13 BTC)ではこれを上回ったものの、1日あたり取引件数ではこれを下回った(それぞれ360,660、54,330、49,280件)。

*注:上記のチャートは、各取引所におけるビットコインからUSDTへの取引データを分析したものである。

上位暗号通貨取引所の中でも、Binanceは、平均取引規模(0.12 BTC)は小さいものの、1日あたり平均取引件数(417,190件)は最多であった。

Liauid(取引件数415,610件、取引規模0.05BTC)とBibox(取引件数343,920件、取引規模0.1BTC)がこれに続いた。

取引件数および規模の推移

KrakenとBitstampは、1月には、上位フィアット通貨取引所の中でも、最大の平均取引規模を示した。一方、LiquidとBithumbは、最も少ない取引規模を示した。

1月には、Liquid、P2PB2B、Coinbaseが、最多の平均取引件数を示した。一方、itBitとGeminiは最少の取引件数を示した。

Bitforex、HitBTC、EXXは、最大級の暗号通貨取引所の中でも、1月に最大の平均取引規模を示した。一方、LiquidとZBの取引規模は一貫して小さかった。

*上のグラフのデータは、BTC-USDT市場を表す。

先月のBinance、Liquid、Biboxの取引件数は、最多であった

マクロ分析と市場セグメンテーション

手数料タイプ別セグメンテーション

テイカー手数料を請求する取引所は、1月の総取引額の76%を占め、取引手数料マイニング(TFM)を実施する取引所は22%であった。

テイカー手数料を請求する取引所の1月の取引額は、6,248億7,000万米ドル(12月比46.1%増)であり、TFMを実施する取引所は1,833億1,000万米ドル(12月比63.5%増)であった。残りの取引額は、取引手数料をほとんど請求しない取引所による取引であり、その額は63億9,000万米ドルであった

フィアット通貨ペア取引能力によるセグメンテーション

仮想通貨ペアのみを提供する取引所における取引額は、1月の総取引額の75.4%(6,141億8,000万米ドル)を占め、フィアット通貨と仮想通貨を交換する取引所の取引額は全体の25.0%(2,003億8,000万米ドル)であった。これは、その前の2ヶ月の比率とほぼ同じである。

ビットコインからフィアット通貨への取引額

1月のビットコインからフィアット通貨への全取引の73.0%が、米ドルで構成されていた。BTCから米ドルへの取引額は、12月の83万4,760 BTCから1月には117万BTC(40.0%増)にまで増加した。

一方、1月のビットコインから日本円への取引は94万6,490 BTC(12月比32.0%増)、ビットコインからユーロへの取引は31万6,150 BTC(12月比42.0%増)であった。

1月のビットコインからフィアット通貨への総取引額に占める米ドル、円、ユーロ、韓国ウォン、ポーランドズウォティ取引の比率は、95.01%であった。

ビットコインからステーブルコインへの取引額

BTCからUSDTへの取引は、合計で758万BTC(12月比2.34%減)となった。

USDTは引き続き、ビットコインとの取引において最も人気のあるステーブルコインで、これにUSDC、PAX、TUSDが続く。

USDTは、ビットコインからこれら4つのコインへの取引合計の94.08%を占めている。

USDTは引き続き、ビットコインとの取引において最も人気のあるステーブルコインで、これにUSDC、PAX、TUSDが続く。

USDTは、ビットコインからこれら4つのコインへの取引合計の94.08%を占めている。

1月概観 – デリバティブ商品

ビットコイン・デリバティブ月間取引額: 機関投資家向け商品

ビットコイン・デリバティブ規制商品の取引額では、依然としてCMEが優勢で、総取引額は97億2,000万米ドルで12月比145.6%の増加となった。

CMEのビットコイン先物商品の取引額は、12月の合計39億6,000万米ドルから、1月には97億2,000万米ドルにまで増加した。一方、Grayscaleのビットコイン信託商品(GBTC)の総取引額も増加し、1月の取引額は9億1,325万米ドル(12月比131.4%増)となった。

ビットコイン・デリバティブ月間取引額:仮想通貨取引所

1月のデリバティブ取引所のトップはOKExで、合計1,488億6,000万ドル(12月比51.6%増)の取引があった。これに続いたのがHuobiとBitMEXで、それぞれ1,286億7,000万ドル(前月比68.0%増)、938億2,000万ドル(58.7%増)であった。

1月のデリバティブ取引額概観

1月のOKExの1日あたり取引額は49億6,000万米ドル(市場シェア31.1%)で、Huobi(42億9,000万米ドル、26.9%)、BitMEX(31億3,000万米ドル、19.6%)、Binance(18億6000万米ドル、11.6%)がこれに続いた。

小規模取引所であるbitFlyerとFTXの取引額と市場占有率は、それぞれ11億4,000万米ドル(7.2%)、3億1,139万米ドル(1.9%)であった。

1月の総取引額が最も多かったのは、BitMEXのビットコイン無期限契約(825億3,000万米ドル)とHuobiのBTC_CQ契約(603億7,000万米ドル)で、Binanceのビットコイン無期限契約(433億6,000万米ドル)がこれに続いた。

この3つの商品の1月の1日あたり平均取引額は、それぞれ27億5,000万ドル、20億1,000万米ドル、14億5,000万米ドルであった。

1月のデリバティブ取引額 – 無期限先物商品

BitMEX、Binance、bitFlyerは、BTCの無期限先物市場の大部分を占めており、それぞれ26億6,000万米ドル(42%)、14億5,000万米ドル(22.1%)の取引となった。また1日あたり平均取引額は、11億1,000万米ドル(17.5%)であった。

月間合計取引額では、BitMEXが82億5,000万米ドル(12月比148%増)、Binanceが433億6,000万米ドル(47.6%増)、bitFlyerが343億5,000万米ドル(72.4%増)となった

BitMEXとBinanceは、ETH無期限先物市場の市場取引額の大半を占め、1日平均取引額は、それぞれ2億3,847万ドル台(49.6%)、1 億 1,530 万ドル(30.1%)であった。

BitMEXは、49.6%(月間取引額で71億5,000万米ドル)と、ETHの無期限先物市場における取引額の大半を占めており、12月比では96%増加した。これに次ぐのはBinance(34億6,000万米ドル、+81%)、OKEx (24億5,000万米ドル、+44%)であった。

取引所取引額ランキング

表 1 – 1月の 1日あたり平均取引額による暗号通貨間取引所上位 10社

 

1日あたり平均取引額(USD)

月間合計取引額(USD

ペア数

コイン数

グレード

Bitforex

2,177,872,194

67,514,038,021

268

149

C

Coineal

1,632,581,412

50,610,023,762

22

15

グレードなし

Bkex

1,512,282,065

46,880,744,024

99

56

グレードなし

LBank

1,413,385,978

43,814,965,333

170

121

C

CoinBene

1,391,628,466

43,140,482,450

259

206

D

Bibox

1,177,612,112

36,505,975,457

300

126

C

Binance

1,151,542,949

35,697,831,416

688

207

A

HitBTC

1,016,248,775

31,503,712,035

1139

516

B

DigiFinex

876,617,909

27,175,155,175

265

135

C

RightBTC

848,482,892

26,302,969,639

133

50

D

表2 – 1月の 1日あたり平均取引額による暗号通貨-フィアット通貨間取引所上位 10社

 

1日あたり平均取引(USD

月間合計取引額(USD)

ペア数

コイン数

主要フィアット通貨

グレード*

P2PB2B

1,350,647,215

41,870,063,670

388

135

USD

C

Coinsbit

1,142,045,446

35,403,408,814

115

33

USD

C

Coinbase

205,755,769

6,378,428,847

61

26

USD

AA

ExtStock

197,958,335

6,136,708,371

11

4

USD

D

Liquid

195,088,603

6,047,746,681

345

112

JPY

A

Kraken

175,426,912

5,438,234,263

161

38

USD

A

Bithumb

150,429,938

4,663,328,064

99

99

KRW

C

Bitfinex

134,119,232

4,157,696,203

406

147

USD

A

Upbit

127,214,888

3,943,661,515

415

237

KRW

B

*グレード付けの詳細については取引所ベンチマークレポートをご参照ください。

月間取引額による上位取引所

Bitforex(グレードC)の1月の合計取引額は675億1,000万米ドル(12月比89.45%増)で、仮想通貨間取引所のトップとなった。CoinealとBkexがこれに次ぎ、それぞれ取引額は506億1,000万米ドル(70.72%増)、468 億 8,000 万米ドル(125.28% 増)となった。

月間取引額による上位フィアット通貨・仮想通貨間取引所

図 25 – 月間取引額履歴 – 上位フィアット通貨・仮想通貨間取引所